
プロボクサーの神山英次は、フィリピンで再起を図っていたが、試合は組まれず、40歳を迎えた。そんな神山の元に、長く音信不通であった娘、桃子が訪ねてきたことから、物語の歯車は回り始める。妻の死に、居場所をなくした桃子は、神山を頼り、海を越えてきたのだ。長く離れていた二人の距離が簡単に埋まるはずもない。異国の地フィリピンで始まったぎこちない共同生活、二人は親子の形を模索する。どこかに「もう一人の自分」を感じさせる娘との、ぎこちなくも、優しさを感じる日々。視野が狭かった神山も、次第に周りを見渡すことができるようになっていく。桃子だけではない。そこには、まわりの人たちの眼差しがあった・・・そんな中、奇跡...